ワールドワイドをターゲットするという事

Chikirinさんのうごメモはてなから考える世界進出の記事を読んでいて、最初から世界をターゲットとするという考えは賛成。しかし何でもかんでも世界向けに動いて成功するとも限らない、というかむしろ世界向けに動いたら失敗するケースもあるから難しいよなぁと思う。

当然世界を狙った方が器が多いから獲得出来る数は増えるけど、例えば携帯電話やゲームに然り、国毎の消費者が持つニーズは大きく分かれてしまっている事も多く、世界向けのデザインに変えたら、それまでいた多数の国内ファンが離れてしまうケースも珍しくない。

他にもユーザー間のコミュニケーションが伴なうサービスになると失敗しうる可能性も高くなるので注意しないといけないと思う。例えばニコニコ動画が最初から世界規模で展開していたら、日本ユーザーは今よりも遥かに少なかっただろうし、今のような日本ユーザーによる発展は無かっただろうと思う。もちろん別の方向で盛り上がっていた可能性はありうるけれども。

世界向けデザインに話を戻すと、喜ぶべきものなのか、悲しむべきものなのかはさておき、日本人が躊躇していたアメリカン(海外)テイストのモノに慣れてきていて、昔よりも受け入れが早くなってきているようにも思える。これも例外はあって、あるジャンルに置いては固くなに変わらなかったりするものの、こういう流れはあるからには、一部のユーザーには残酷ではあるけれども、開き直って「消費者を慣れてもらう」という方針もありだと思う。むしろ「ついでに世界でも売れたら」ではなく「世界を狙っている」のであればアメリカ(英語圏)方面のニーズを中心に狙っていかないといけないと思う。

まあでもガラパゴス携帯に然り、万人受けをあまり考えずにやりたいように我が道を突き進めば、より多くのチャレンジに繋がり、そこから世界が注目する技術が誕生して、後から世界のユーザーがついてくる可能性もあるし、答えはないのでしょう。