社会人向けノウハウ#1:知ったかぶりは良い事無し

社会人になってから随分経つけれども、その中で反面教師なり自分の失敗から色々な事を学んできた。この記事では新社会人向けに心得ていた方が良い事を誰かの役になればと、つらつら書いてみる。
「社会人の心得」なんていう情報は世に溢れているので、そんなよくある項目は外して、自分なりに伝えたい項目をピックアップしてみました。


◆「知ったかぶり」は迷惑であり、自分自身にとってもハイリスクほぼゼロリターン◆
「これやっといて!わかるよね?」と仕事を渡されて、未知の知識が必要な仕事なのに「はい」と答えてしまう人がいる。調べればほぼ確実に分かる事であると自信を持って推測できる事であればそれでも良いが、自信も無いのにとりあえず「はい」と答えてしまう癖が付いている人をそれなりの数見てきた。席に戻ってうーんうーんと時間をかけてあれこれ悩んだ結果、何も分からず、進められず、今更「わかりませんでした」とも言いづらくて、さらに時間だけが過ぎていくのが典型的なパターン。

会社としては時間が無駄に過ぎてしまったわけで迷惑でしかなく、最初の段階でわからない旨を伝えておけばこんな事にはならなかったわけである。


「知ったかぶり」を止めた方が良い理由として、会社にとって迷惑であるからというのはもちろんとして、それ以外にもあなた自身にとっても大損な行為だったりする。


「知ったかぶり」というのは見栄を張るための行為なわけだけど、そこで張った見栄による効果は想像以上に少ない。ほとんどの場合、感心はされないし、「おー、知ってるんだ」と感心されたように見えても一瞬で忘れてしまう程度だったりする。

逆に「知ったかぶり」なんて案外簡単にバレてしまってるもので、「あ〜ぁ、見栄張っちゃって」と思われ非常に格好悪く思われてしまうものです。

それに「知ったかぶりは賢くなるチャンスを逃す行為」でもあり、見栄を張った手前、やっぱり教えて下さいと言いづらく、結局知らないまま過ごしてしまいかねません。


だからこそ最初から知らないから教えて欲しいと素直になった方が良い。「知ったかぶり」をしてしまう人が気にしているであろう「知らないなんていったら格好悪いんじゃないか?」という読みは、案外大ハズレで、相手はそれに対してマイナスイメージを持つ事はほとんど無かったりする。無知は決して恥ずかしい事では無いと心得ておいた方が良い。


ちなみに本で読んだ興味深いエピソードがある。料理の鉄人道場六三郎は料理に関して非常に厳しく、弟子を怒鳴りちらす事など珍しくない。そんな上下関係激しく見える道場六三郎だけど、不得意なコンピューターの事を、恥ずかしげもなく普段怒鳴り散らしてる弟子達にも教えて教えてと聞くのだそうな。

心理的な話だけど「教えて」というのは頼られてる事であり、素直に頼られて嫌な気分になる人は少ない。本当に忙しい等ではない場合、大抵の人が「おう!いくらでも教えるからどんどん聞いてくれ!」と前向きに応対してくれるもので、また友好関係を手伝う行為でもある。先の道場六三郎も怒鳴り散らした弟子達に対して、別に嫌いで怒鳴ったわけでは決して無く、料理以外の事なら人として尊重し、尊敬もしているというのをわかってもらうかの如き行為なのかなとも思います。

もちろん自力で調べられる事やら、何でもかんでも質問するのは不味く、その辺りの空気は読めるようになった方がいいけど、大抵はこういう心理が働くものである。何はともあれ「無知は決して恥ずかしい事では無い」という事を勧めたい。


続きの項目は後日。