FF13-2の「イベント中にカメラ操作できる」機能が中途半端な理由

FF13-2にて「イベント中にカメラを操作できる」という機能について思うことをつらつら。


FF13-2ではゲーム内で様々な条件をクリアする毎に、様々な機能のオンオフができるようになる。敵が出にくくなるとか、ゲームスピードを速くできるとか。そんな中に「イベント中にカメラを操作できるようになる」というものがある。このゲームのほぼ全てをやりつくすくらいに進めないと手に入らない程勿体付けた機能で、その機能の内容を期待したユーザーも多かったはず。
しかし実際にはカメラの位置は変えられずに、カメラの向きを上下左右に最大たったの15度程変えられる程度の無意味と言えるレベルのものでした。
開発者はどうしてそうしたのだろうと思った。


はっきり言ってしまえば、カメラを自由に操作できる事で期待する使われ方の筆頭はエロ的な使われ方だろう。例えばPCの動画ファイル形式であるWMVの普及なんかはエロ動画であったのと同様に、エロが大きく普及要因となることは多い。FF13-2でも自由にカメラを操作できたならば、それだけでそれなりに売り上げが伸びたのは確かだと思う。

考えられる理由としてはCEROレーティングが変わって売り上げに響く事。もう一つは会社のブランド意識だと思うのだけど、「カメラを自由に操作できる」というのはエロとは直接的には関係していない事だし、それ以前に登場するヒロインキャラがショートパンツ的なものをはいてるにしても、非常に短いスカートをはかせてる時点で、そういうチラリズムとしてのエロ要素での売り上げ向上を期待してるとしか思えない。

イベント中の自由なカメラ操作は、他にも演出的魅力が出せると思う。例えば通常のカメラ視点では2人しか映ってない会話シーンで、その場にいるもう一人の表情などが見られる事となるとか。キャラクターの心情を細かく表情にまで活かす作りこみをされていれば、十分な魅力となると思う。まあそこまでして「うちの会社はエロ目的でそんな機能を追加する会社じゃないですよ」とカモフラージュのために頑張るのは変な話だけれども。


何にしてもカメラの向きだけを上下左右15度程度しか操作できないのは何のために導入したのか理解に苦しむ。本当に無意味なレベルに感じるわけで、無くても良いと感じる。予想するに本来は完全自由操作のつもりで開発したものの上の判断で制限がかける必要が出たか、単純に「カメラを操作できる機能があるらしい」という口コミで売り上げ向上を期待したか、だろうか。はたまた中途半端な機能を見せておきつつ、後日有料DLCで「完全操作可能になる!」的なものが出るのだろうか。